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郡司庸久・慶子さん、青木良太さん、石井すみ子さんの展覧会へ

思いがけず、晴れ空がひろがった今日は、午後から展覧会巡り。
春休みで家にいる4年生の長男は「ママが出るのにあわせて公園にいくー」と朝から言っていて、午前中のひと仕事を終えた後、彼は私がつくったお弁当、私は冷蔵庫にあるもので、一緒に昼食を済ませ13時ごろ家の前で別れました。「いってらっしゃ〜い。気をつけてね〜」とお互いにお互いを見送りながら。。。なんだかちょっと楽しいです。
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まずは、石井すみ子さんがプロデュースする生活道具やおすすめの食を並べている松屋銀座7Fの福光屋さんへ。
すみ子さんは、先日の「UTSU-WA? Vol.6 うつわと食と雪どけの会 in Kyoto」の参加作家、陶芸家の石井直人さんの奥様。京丹波の自宅の隣りに、ギャラリー白田(はくでん)を開き、手織りのふきんやタオル、やかんや、SAKE BUROなんていう商品も展開しています。私は、この手織りふきんのファンでして。。。
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中国から仕入れた麻布を韓国で染めて、すみ子さんが手縫いしているという。。。ぐるりと旅をしてきて出来上がった布なのですが、たくさん洗っても、ぱりっとした気持ちよさは損なわれず、しかし肌に優しい。手拭きタオルとして、お客様用の洗面で使っていますが、掛けている様もシャンとしていて、空間がよそ行きの顔になる、そんなちょっとかっこいいふきんです。(展示販売は13日まで)

次は、西麻布に移動し、桃居さんで行われている郡司庸久、慶子さんの展覧会へ。
郡司さんご夫妻には、以前から展覧会や陶器市でお会いしていましたが、昨秋に発売されたDiscover Japan「うつわ作家の食器棚」でご自宅にお邪魔し取材させてもらったときに、たくさんお話させてもらいました。この本。
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庸久さんの作品と、庸久さんがろくろをひき、慶子さんが絵付けするという作品があるのですが、今回は、慶子さんがお皿や徳利、猪口に、柄付けではなく彫りを施した作品がたくさんありました。工房にお邪魔したときにも見せてくれたのですけれど、慶子さんのすこしエキゾチックなモチーフの彫りの部分に釉薬が濃く流れていて、飾っても使っても素敵そうなお皿になっていました。(8日まで)

そして最後は、青木良太さんが、アルテクラシカさんで開催している茶碗の展覧会へ。
アルテクラシカさんには、はじめてうかがったのですが、江戸時代の茶碗にこだわる古美術商なのだそうです。その店主が、青木さんに依頼した現代の茶碗展は、見応えたっぷり。ため息のでる美しさでした。なにがすごいって。。。金、銀、オーロラ。クレーターのようなごつごつとした質感。宝石のようにやさしくきらきらと輝く茶碗。こちらは、表面や釉だまりに大小の銀の粒がきらめいているのですが、銀は、焼成中に、釉薬の中から顔を出し表面にうつわの集まってくるのだそうです。すごーい。やきものって、いきものだわ! やきものって、なんという壮大な宇宙なの?と感動しっぱなしでした。これだけの釉薬の研究を一人でこつこつと。。。この陶芸家は、本当にすごい人です。どれもザ・青木良太の作風ながら、たった15点ほどの展示のために、300以上の茶碗を焼き、その中で一番いいものを展示したという取り組みようで、文字通り、いままでの展示とは違う、重みと趣きにあふれていました。茶碗は十数万円しますが、手に取ってみることができます。本当におすすめです。(13日まで)
by tsena | 2014-04-04 22:42 | うつわ | Comments(0)